当院では、栄養をバランス良く十分量摂るために、一部ビタミンやミネラルのサプリメントをお奨めしています。
但し子供用には、病気の治療以外ではお奨めしていません。
これにはいくつか理由がありますが、大きくは二つの考えを基にしています。
1.栄養は自然界からの贈り物であることを意識させるため
これは子ども自身が自然とかけ離れた存在ではなく、あくまでも食材となる生物たち同様、自然界の生き物であることを教えるためです。
どうしても工場で出来上がるサプリメントは生命観に乏しく、食物のそもそもの姿を忘れがちになるような気がします。
但し病気治療の場合は、自然界からの食物を食べた上でこれらのサプリメントを補助的に薦めることはあります。
この場合も主となるものは自然界の食品ですから、偏食を補う目的で出すものではありません。
出来ればそれぞれの食材の味が分かり、食材そのもの姿をしっかりと認識できるくらいの年齢になってから栄養補助食品は摂りたいものです。
2.栄養自体が量的に摂りやすい
ある一定の身体の大きさまでは、食事の量と必要な栄養量のバランスが比較的取りやすいのではないかと考えています。
例えば私と子どもの基礎代謝量や必要な栄養の量と、実際に食べる量を考えた場合、私の3分の1以下の体重しかない子どもですが、食事の量は大抵4分の3を下回ることは少なく、量的にサプリメントを使う必要があまりないのではと思います。
但しこれも子どもの状況で大きく変わります。
成長期に入って急激に大きくなったり、或いはスポーツなどをするようになって必要な栄養量が変われば、補助食による栄養摂取の必要性は出てくるかもしれません。
<結局は>
栄養補助食品はあくまで補助食品出ることを忘れてはいけません。
確かにビタミンやミネラルを大量に摂ると、他のものでは得られない効果を示すことがあります。
但しそれは主食となるものをしっかりと食べた上でのことですから、野菜嫌いだから野菜を食べずにサプリだけで大丈夫ということではないのです。
そういうことを繰り返していると、いつか手痛いしっぺ返しが来てしまいそうな気がします。
それは自然をなめて大失敗する素人冒険家と同じことですから。