ここでは別の怖い話を。
今でも往診で治療しているお婆ちゃんがいるのですが、このお婆ちゃんは現在90歳。
この出来事が起こったのは約2年前です。
当時往診で治療していたお婆ちゃん宅へ行くと、お隣さんも一緒に何かいつもと違う雰囲気です。
Nさん 「すまんなぁ、折角来てもらったけど今日は背中が痛くてどうしようかなぁ。(治療やめようかな)」
顔色は悪く顔面蒼白、前屈みになったまま顔だけこちらに向けて返事をします。
私 「調子悪いの?」
Nさん 「朝から背中と腕が痛いんよ。さっきK先生に往診してもらったら五十肩って言われて、注射してもらったけど変わらへん」
ご..五十肩?こんな顔面蒼白で五十肩?...
私 「ご飯食べれるの?」
Nさん 「しんどいから食べてない...。」
どうも様子がおかしいけど、症状は自律神経症状みたいやし、内臓痛のような痛み方...。
右背部って胆石かな....。
そう言えば自分が胆石になった時に症状が似てるな...。
私 「一応鍼してみよか?ましにはなる思うけど。」
Nさん 「そしたらお願いしようかな。」
一通り治療が終わると痛みは無くなり顔色もマシにな
ってきた。
Nさん 「先生痛ないわ。」
私 「まぁ一応明日もう一回お医者さん見てもらいな。」
という訳でこの家を後にしたのですが、翌日気になっ
て電話をしてみると東京から親戚の方が来ていました。
(この方も以前治療したことがありました。)
親戚 「先生いつもお世話になってます。」
私 「ご無沙汰してます。Nさんいかがですか?昨日一応医者に見てもらうように言っておいたのですが。」
親戚 「今朝一番で行ってきました。」
私 「で..いかがでしたか?」
親戚 「はい、心筋梗塞でした。今入院しています。」
私 「え.....あ...そうですか、お大事にして下さい。」
心筋梗塞の痛みでも治まるとは思ってもみませんでしたし、てっきり左腕に放散痛が出るとばかり思っていましたので、改めて思い込みとは怖いものだと知ることが出来ました。